静かな死角、新しい装いでの再会。
──2009年12月10日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
凛とした空気の中、いよいよその日が幕を開けました。年内最後を飾る場所は、非常に馴染み深く、活気溢れる大分の地。街の景色を眺めながら、これから始まる出会いに、静かな昂ぶりを感じています。
会場の賑わいの中に身を置きながら、当時の店主が直面していた、ある「変化」にまつわる記憶を辿ります。
日常とは異なる場所で、皆さまをお迎えするということ。そのための設えや装いは、時に再会の妨げとなってしまうこともあるのだと、改めて教えられた瞬間でした。
■ 先入観を脱ぎ捨てて
多くの方が、かつての作務衣姿の店主を探して会場を歩いてくださっていました。中には、広い催事場を四十分も彷徨われた方もいらっしゃったと聞き、申し訳なさと共に、それほどまでに店主の面影を大切に思ってくださっていたことに、胸が熱くなります。
しかし、その時の店主は「スーツと髭」という、当時としては新しい装いに身を包んでいました。
人は、目に見える姿で相手を判断しがちです。けれど、真実の対話は、装いの奥にある眼差しや、紡ぎ出される言葉の温度に宿るもの。装いを変えたのは、一時の気まぐれではなく、石屋としての新しい覚悟の表れでもありました。
■ 見つけるための目印として
会場の隅、少し分かりにくい死角。 宝飾品の華やかさに紛れるようにして、店主は静かにお待ちしていました。
もし、かつての面影を探して迷われているのなら。 どうか、その場にただ一人佇む「今の姿」を見つけ出してください。
装いが変わっても、石に向き合う誠実さも、皆さまの人生に光を投げかけようとする意志も、何一つ変わりはしません。むしろ、新しい姿だからこそ届けられる、研ぎ澄まされた言葉があるはずです。
迷いの中、ようやく目が合った瞬間に生まれる安堵の微笑み。 その一瞬から始まる対話を、心より愉しみにしています。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。 この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆さまの存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。 こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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