静かな決断、再開への余白。
──2009年12月10日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
年の瀬の足音が近づく中、かつての店主は一つの大きな節目を迎えていました。多忙を極める日々の中で、自分自身の内面と向き合い、一つの決断を下した瞬間の記録です。
当時の記録を紐解けば、そこには焦りではなく、次へ進むための真摯な「静止」がありました。
■ 立ち止まる勇気
天然石の鑑定、そして多忙を極めていたアクセサリー部門のマネジメント。組織や事業を統括する重責を担いながら、同時に個の魂と向き合う鑑定を両立させる中で、いつしか自分の中に余白がなくなっていることに気づきました。特に年末という時期は、多くの方が新しい年への希望を石に託す大切な季節。だからこそ、中途半端な意識で石や人と向き合うわけにはいかない。
その強い責任感が、店主に「休止」という道を選ばせました。
突然の報告に驚かれた方も多かったことでしょう。しかし、当時の店主にとって、この立ち止まりは決して終わりではなく、マネジメントとしての広い視点と、石の声を聴く鋭い視点を研ぎ澄ませるための、必要な儀式でもありました。
■ 誠実を形に変えて
休止の間も、既にお預かりしている鑑定依頼品については、責任を持って仕上げ、お届けすることを心に誓っていました。表に立つ言葉を止めても、果たすべき務めだけは止めない。それが、信頼を寄せてくださる皆さまへの、唯一の報い方だと信じていたからです。
「ごきげんよう」と告げたあの日の言葉の裏には、また新しい自分として皆さまと再会したいという、静かな情熱が秘められていました。
今の店主が持つ洞察の深さは、こうした「立ち止まり」の積み重ねによって培われたものです。組織を導く視点と、一珠の石を愛でる視点。そのバランスを整え、再び歩き出す。その繰り返しが、今の店主という存在を形作っています。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。 この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆さまの存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。 こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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