静寂の中に宿る「豊穣の神」。四季の移ろいに心を寄せ、無心で紡いだ守護の光。
──2010年3月26日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
清々しい朝の光とともに、本日は作り溜めていた「巻き巻きシリーズ」の新作をご紹介します。 数日間の僅かな空き時間、店主が石と対話し、無心に指先を動かす中で生まれた一品。それは、不思議な着想から形を成したものでした。
■ 指先から現れた、見えない「聖獣」の輪郭
制作に取り掛かる直前、店主の頭の中に鮮明に浮かび上がってきたのは、ヒンドゥー教の神「ガネーシャ」のイメージでした。 障害を取り除き、商売繁盛や学問を司る象頭の神。具体的な象の形を模したわけではありませんが、石を選び、ワイヤーを曲げていくその工程は、紛れもなく店主の中にある「ガネーシャ」の力強さと豊かさを具現化する儀式のようでした。
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ヘマタイト・イン・ルチルクォーツ: 勝利を導くヘマタイトが、財運を呼ぶルチルの中に共生する力強い石。肉体的な活力を高め、持ち主の意志を確固たるものへと導きます。
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ブラックルチルクォーツ: 勝ち運を招き、事業の成功や平穏を力強く守護する石。古来より、勝負どころでの直感を研ぎ澄ます助けになると信じられてきました。
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シトリン: 太陽のエネルギーを宿し、富と繁栄を循環させる石。消化器系の働きを整え、生命力を底上げする明るい波動を持っています。
漆黒のラインが走る水晶の中に、ピロリと顔を覗かせるヘマタイト。その絶妙な配置が、作品に唯一無二の命を吹き込んでいます。
■ 四季の彩りに身を委ね、枕草子の情景を想う
制作の合間にふと、世間の「休日」の過ごし方に想いを馳せました。 最近は忙しく、まとまった休みを取ることは叶いませんが、店主の理想は四季の移ろいを肌で感じること。桜の下で春を愛で、夏の夜に涼を感じ、紅葉の山を歩き、冬の銀世界を静かに眺める。
清少納言が『枕草子』で説いた、春の曙、夏の夜、秋の夕暮れ、冬の早朝……。 千年以上の時を経ても変わらぬ日本の美意識を、日々の暮らしの中で、あるいは石を紡ぐ瞬間の手触りの中で、一滴ずつ掬い上げていきたい。そんな願いが胸をよぎります。
■ 旅立つ石と、次なる予感
昨日ご紹介したアメトリンのペンダントは、早くもご縁があり、然るべき場所へと旅立っていきました。 石たちがそれぞれの使命を持って持ち主の元へ向かう姿は、いつ見ても感慨深いものです。
さて、次回の新作は、店主が深く愛してやまない「あの石」が登場します。 ヒントは「〇〇ー〇〇ト」。石の魅力に詳しい皆様なら、もうお分かりかもしれませんね。
今日という一日が、皆様にとっても季節の微かな美しさに気づける、温かな時間となりますように。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。 この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。 こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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