嵐を呼ぶ男の帰還。福屋広島駅前店での「みちひらき」と、直感を纏う装いの記録。
──2010年3月31日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
大分での長期鑑定会を終え、夜を徹しての撤去作業。翌朝には溜まっていた事務仕事を黙々と片付け、休む間もなく広島へと向かっていたあの頃。空からは容赦のない雨が降り注ぎ、自他共に認める「雨男」ぶりを存分に発揮していた店主は、自らを「嵐を呼ぶ男」と呼び変えて悦に入っていました。今思えば、多忙を極める自分を奮い立たせるための、ちょっとした遊び心だったのかもしれません。
そんな「嵐を呼ぶ男」が翌日から降り立ったのは、広島駅前の顔、福屋百貨店。一月以来の再訪となるこの地で、一週間にわたるオーダーアクセサリーの鑑定会が幕を開けました。
■ 福屋広島駅前店「天然石オーダーアクセサリーフェア」
明日から始まる鑑定会の詳細は、以下の通り。かつての記録をそのままに、当時の熱量を振り返ります。
- 【日時】 4月1日(木)~4月7日(水) 10時~20時
- 【会場】 福屋広島駅前店(広島市南区松原町) 1階 時計の広場 特設会場
- ※最終日のオーダー受付は15時にて終了。
広島の地で皆様と再会できる喜びを胸に、一月以来の「みちひらき」の場を整えてまいります。
■ 直感に従う、職人の「装い」という敬意
当時、店主は一つの決断を下していました。それは、当初予定していた「作務衣に雪駄」という店主本来の姿ではなく、あえて「スーツ」を纏って会場に立つこと。
もちろん、長期遠征中で洗濯が追いつかなかったという世俗的な事情もありましたが、それ以上に店主を動かしたのは、理屈を超えた「勘」でした。何か、広島という土地、そして今回の福屋という場所には、その格好で行かない方が良い気がした。店主にとって「勘」は、時に理論を凌駕する道標となります。
装いを変えることは、自分自身の波長を整えること。土地の空気や、集まる方々のエネルギーに自然と呼応しようとする、店主ならではの処世術だったのでしょう。プロとして、あるいは一人の職人として、最適解をその場その場で見極める。装い一つとっても、それは対面する方々への敬意の表れに他なりません。
■ 雨が洗い流す、新たな縁の始まり
雨を連れてやってきた広島。けれど、その雨が地を清め、新たな縁を芽吹かせる。スーツに身を包んだ当時の店主は、これから出会う一人ひとりの物語に、どのような石を紡ごうとしていたのでしょうか。
この後、4月中旬には豊田への初上陸も控えており、そこでは本来の「作務衣&雪駄」で乗り込む予定を立てながら、まずはこの広島の一週間に全神経を注ぐ。忙しなくも充実した春の嵐の中、店主の歩みは止まることなく続いていました。あの日、雨音の向こうに見据えていた景色を、今も鮮明に思い出します。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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