約十年ぶりとなる香川・高松鑑定会の再始動へ。名店「蘭丸」で満たす旅の熱量と、時を経て再び交差する対話の道程
北九州を発ち、四日市を抜け、大阪から淡路島を経由して四国へ至る。
約十年ぶりとなる高松への道程は、瀬戸の海風を肌で感じながら、陸路と海を繋ぐ長い旅の延長線上にあります。

■ 本州から海を渡り、十年ぶりの土地へ向かう気配
あちこちの街を車で縫うように走る旅を重ねていますが、北九州から幾つもの都市を越え、淡路島をかすめて四国に入るこのルートには、独特の移り変わりがあります。
アスファルトの匂いが変わり、潮風が混じり始める車窓の景色を眺めながら、かつて足を運んだきりの高松という街へ近づいていく実感がじわじわと湧いてきます。

移動の途中で見上げる空の広さや、下道のバイパスが描き出す緩やかな起伏、通り過ぎる土地ごとの湿度は、頭の中の雑念を容赦なく剥ぎ取ってくれます。
目的地へただ直行するのではなく、長い距離を下道で踏みしめていくその過程こそが、旅の本当の輪郭を形作っています。

■ 旅の記憶を支える土地の食と熱量
長旅のもう一つの醍醐味は、土地ごとの空気をそのまま身体に落とし込むような食の記憶です。
骨付鶏といえば一般的には「一鶴」が広く知られていますが、物産展などに並ぶド定番をあえて外したくて、足で探して辿り着いたのが地元でも評判の「蘭丸」でした。
親鳥の噛み締めるほどに溢れる深い旨味と、容赦なくまとわりつくスパイスの辛み、熱々の鉄板から立ち上る油の匂いが、何時間もハンドルを握り続けた身体の隅々まで染み渡っていきます。

土地の熱量をダイレクトに身体に叩き込み、店主は一歩ずつ高松の地へと歩みを進めていきます。

秋風が吹き抜ける四国の地にて、目の前の一人と向き合う二日間に向けて心を研ぎ澄ませていきます。

【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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