讃岐の風とうどんの喉越し。不自由な宿に灯した、旅のささやかな矜持。
──2011年3月29日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
愛媛でのドタバタ劇を終え、翌23日は車を走らせて高松へと移動しました。前夜にコンビニの弁当と、なぜか頂いた大きな「いなり寿司」を平らげた胃袋を抱え、下道をひた走る旅路。その目的は、ただ一つ。本場の「うどん」を心ゆくまで堪能することでした。
香川の地へ入るなり、吸い込まれるように店をハシゴしては、3杯ほど。ぶっかけ、釜たま、そして生じょうゆ。瑞々しい麺の喉越しを楽しみながら、「やっぱり生は最高だ」と独りごちる時間は、慌ただしい出張中のささやかな贅沢です。ビールではなく、うどんの話ではありますが。
■ 不自由さを愉しむ、長期出張の舞台裏
無事に高松へ到着し、宿に腰を落ち着けたものの、そこにはまた別の「試練」が待っていました。エレベーターはなく、重厚な鉄扉の向こうに広がる部屋には、冷蔵庫も洗濯機も見当たりません。11日間という長期滞在において、これらが欠けているのは少々骨が折れるものです。
日中は天満屋での仕事に励み、夜はホテルの風呂場で衣類を丹念に手洗いする毎日。さらには宿泊代が日払い制という不思議な仕組みのおかげで、手元には11枚もの領収書が溜まっていく。後の事務処理の煩雑さを想像しては、思わず苦笑いが漏れてしまいます。不便さを嘆くよりも、どこかその状況を面白がっている当時の自分が、鏡の向こうに透けて見えるようです。
■ 新たな宿、予感に満ちた次なる一歩
会場まで片道徒歩20分。往復40分の道のりと夜の手洗いを天秤にかけ、6泊を終えた本日、ついに宿を移る決断をしました。今度は徒歩5分の場所へ。けれど、次の宿でも何かが起こりそうな予感が、しんとした空気の中に漂っています。
実際、すでに一つおかしな連絡が入っており、期待を裏切らない展開になりそうです。その模様は、また別の場所で。旅先での予期せぬ出来事さえも、石を繋ぐ旅の味わいとして、真っ直ぐな心で受け止めていこうと思います。我々が日々の中で葛藤しながらも、その一歩を楽しむ強さを持ちたいと願った、若き日の記録です。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。


この記事へのコメントはありません。