静寂の種蒔き、掌の確信。高松の空の下、ターコイズに託した初心。
──2011年3月29日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
四国・高松での初鑑定会も、早いもので六日目を迎えました。誰一人として店主を知らないこの地での日々は、まさに「種蒔き」そのもの。賑やかな反響に包まれる普段の鑑定会とは異なり、自分自身の「真価」を静かに、そして厳しく問い直されるような時間が流れていました。
初心忘るべからず。日々是精進。この四国の地に「石の文化」を根付かせるために、今はただ、目の前の一珠に誠実であること。知名度という後ろ盾がないからこそ、紡ぎ出される一品に宿る力だけが、すべてを証明してくれる。そんな、職人としての原点に立ち返るような毎日でした。
■ 荒野を拓く、編みネックレスの静かなる主張
そんな静寂の中で誕生したのは、大きなターコイズの一珠を主軸に、レッドタイガーアイとスモーキークォーツを織り交ぜた編みネックレスでした。荒野を力強く歩む旅人のような、不屈の精神を宿した組み合わせです。
- ターコイズ: 「天の神が宿る石」として、古来より旅のお守りや勇気の象徴とされてきました。持ち主を災いから守り、困難を乗り越えて目的を達成させる力を授けます。また、自己表現を助け、揺るぎない信念を貫かせる「始まりの石」でもあります。
- レッドタイガーアイ: 燃えるような情熱と、先を見通す「真実の眼」を養います。物事の本質を捉え、決断力と行動力を高めることで、未開の地を切り拓くエネルギーを与えてくれます。
- スモーキークォーツ: 大地に深く根を張る「グラウディング」を象徴する石。不安や焦りを取り除き、精神を安定させることで、着実な歩みを支えます。実務的な成功と、心の平安を両立させる守護石です。
■ 旅路を彩る、不思議な因縁
話は変わりますが、ふとこの旅路を振り返り、ある奇妙な一致に気づきました。店主が深くご縁をいただく土地──大分、愛知、そしてこの香川。そのすべてが、実は「鶏料理」の名産地であるという事実です。
大分のとり天や唐揚げ、愛知の手羽先、そして高松の街に香る骨付鳥の匂い。孤独な開拓の旅路において、その土地ならではの食の恵みは、疲れた身体を癒やす何よりの活力となっていました。もしかすると店主は、石に導かれると同時に、美味しい鶏の香りに誘われて歩を進めていたのかもしれません(笑)
各地の美味を力に変え、再び石と向き合う。明日もまた、高松のアーケードに響く賑わいを背に、店主は静かに「次の一種」を蒔き続けます。この地で出会う誰かの心に、店主が紡いだ石の灯火が、いつか温かな花を咲かせることを信じて。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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