多面的な仮面の奥にある、変わらぬ本質。店主という生き方の探求。
──2011年8月9日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
大分での鑑定会も終盤戦。連日の熱気と多忙さの中で、読者の皆さんとのやり取りが、ほどよい清涼剤となって店主を支えてくれています。それにしても、皆さんが店主に向ける例え話の数々には驚かされるばかりです。パンダ、魔法使い、さらには喪黒福三。不思議なことに、誰一人として「普通の人間」に例えてくれない。それは当時の店主にとって、どこか誇らしくもあり、同時に「自分は一体何者なのだろうか」と自問させる滑稽な時間でもありました。
今日などは、ついに「なんちゃって中東人」とまで言われてしまいました。店主は生粋の日本人ですが、その濃密な気配や、どこか浮世離れした佇まいが、そう思わせるのかもしれません。かつて20代の頃には、ジャン・レノやニコラス・ケイジに似ていると言われたこともありました。年齢や国籍を軽々と飛び越えてしまう店主の有り様は、当時から今に至るまで、あまり変わっていないのかもしれません。
■ 誰に似ているかではなく、誰として在るか
何かに似ていると言われることは、その時の店主が、相手にとって何らかの「象徴」として映っている証拠です。安らぎを与えるパンダであったり、運命を切り拓く魔法使いであったり。あるいは、現実の厳しさを突きつける異邦人であったり。それら全ての仮面を引き受けながらも、店主の根底にあるのは、ただ一つ。目の前の石を、目の前の人のために、誠実に紡ぐという「職人」としての本質だけです。
イベントも残りわずかな時間となりました。たとえ何に例えられようとも、店主が向かうべき場所は決まっています。この指先から生まれるひと珠が、誰かの人生を照らす灯火となること。そのために、今の店主はただ「店主」として、最後までこの場所で全力投球を続けます。
今日の鑑定会も、残り数時間。最後まで気を引き締めて、皆さんのご来店をお待ちしています。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆さんの存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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