不器用な父からの言葉を背負い、職人として、息子として、店主は今日も石を紡ぐ。
──2011年4月29日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
今、店主は再び大分の地へと向かっています。一昨日の夜、別府での鑑定会を終えた直後、急遽地元へと戻っていました。実は、父が入院しました。まだ心の整理が完全についておらず、深くお話しできる状態ではありませんが、今のありのままの胸中をここに綴らせてください。
昔気質で大の病院嫌いだった父。どれほど体調が悪くても決して首を縦に振らなかった父の異変に気づいたのは、一昨日の夜の電話でした。説得を拒む父を前に葛藤し、ようやく救急車を呼び、搬送。そのまま即、入院となりました。
■ 枕元で託された、一生分の言葉
検査結果を待つまでもなく、身体は限界を迎えていました。店主が生まれてから一度も病院へ行かなかった父に対し、医師からは「立っているのが不思議なほどです」と告げられました。そんな父が、ベッドで二人きりになった時、静かに目を開けて言ったのです。
「蓮……今までありがとう。よくここまで成長したな。今のお前なら、俺は安心して任せられる。後は全部頼んだ。今日はお前と二人になれて良かった」
滅多に礼など口にしない、不器用な父からもらった初めての感謝の言葉。これを書いている今も、涙が止まりません。けれど、その言葉は同時に、店主に「生きていく覚悟」を刻みつけました。
■ 止まらずに、魂を込め続けること
店主には、やるべきことがあります。父が病院にいようとも、父が苦労して守り抜いてきた会社の仕事を投げ出すことはできません。そして何より、父が遺してくれた「お前なら大丈夫だ」という言葉を裏切るわけにはいかないのです。
だから店主は、止まりません。父の回復を祈りながら、今日からも変わらず魂を込めて石を紡ぎます。それが、今の店主が父に見せられる唯一の姿だと信じているからです。
しばらくの間、いただいた言葉への返信はお休みさせていただきます。皆様の温かな見守りに感謝しつつ、今はただ、職人として、一人の息子として、目の前の道に全力を尽くします。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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