板の上よりも、掌の上で。石が放つ真の輝きと、巡り合わせが生んだ「余り玉」の調和。
──2010年9月16日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
ふと鏡を覗くと、あご髭の中に白いものが混じっているのに気づきました。時が流れるのは、本当に早いものです。ここ愛知県豊田市では二日続けての雨が降り、火照った空気をしっとりと落ち着かせてくれています。松坂屋豊田店での鑑定会も、気づけば折り返し地点を過ぎました。充実した日々というものは、指の間からこぼれ落ちる砂のように、あっという間に過ぎ去っていくものですね。
さて、今日お届けするのは、写真撮影の最中にふとした「不思議」を感じた一珠です。普段、石を撮影する際は白っぽい板の上に置くのですが、ふと思い立って自分の掌に乗せてみたとき、驚くべき光景を目にしました。板の上にある時よりも、その石たちが格段にキラキラと輝きを増したのです。それは、単なる光の加減を超えた、石が「生きている」ことを証明するかのような鮮やかな変化でした。
■ 忍耐と浄化。翡翠と水晶が織りなす爽やかな静寂
今回、掌の上で一際輝きを放ったのは、翡翠と水晶だけで構成された極めてシンプルな一珠です。実はこれ、特定の誰かのために用意した石ではなく、作業を終えたトレイの上に残っていた「余り玉」から生まれたもの。しかし、余り玉とはいえ、そこには必然とも言える調和が宿っていました。
- ビルマジェイド・フラワージェイド(翡翠): 古来より「徳」を高める石として崇められてきました。忍耐力を養い、金運や財運、事業運、さらには不動産運までも引き寄せるとされています。また、強力な魔除けの力を持ち、持ち主のカリスマ性を高める守護石でもあります。
- 水晶(大玉・ミラーボールカット): 万能の強運を司り、すべてを清め、浄化する。潜在能力を呼び覚まし、魔を払う。ミラーボールカットの面が光を乱反射させ、翡翠の落ち着いた緑に瑞々しい透明感を与えています。
■ 手から手へ繋ぐ、石の温度
石は無機質な物質ではなく、人の体温や気、そして触れ合う環境によってその表情を刻々と変えていきます。板の上で静止している時よりも、人の温もりに触れた時にこそ、石はその真価を現すのかもしれません。余り玉から始まったこの巡り合わせも、きっとどこかで誰かの助けとなるために、この瞬間に輝きを強めたのでしょう。
鑑定会も残り数日となりました。まだまだトレイの上には、出番を待つ石たちが控えています。この勢いのまま、一人でも多くの方に石の真の輝きを届けるべく、一珠一珠、心を込めて紡ぎ続けてまいります。皆様にとっても、今日という日が翡翠のように穏やかで、水晶のように澄み渡った一日となりますように。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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