焦がれるような熱気と、日常の微かな違和感。旅空の下で噛み締める、生命の色。
──2011年6月28日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
名古屋の空の下、肌を刺すような36℃の猛暑が始まりを告げていました。あまりの熱気に、すべてを脱ぎ捨ててしまいたいような衝動に駆られながらも、店主は再び身を律して会場へと向かいます。どれほど外気が燃えていようとも、石と向き合う空間だけは、澄み渡る泉のように静謐でなければなりません。今日という日にご予約をくださった多くの皆様のために、心身を整え、万全の態勢でその時を待ちます。
旅先の朝、ホテルの簡素な朝食に並ぶサラダを眺めながら、ふと「赤」の欠落について考えていました。店主にとって、トマトのないサラダはどこか魂が抜けているように感じられます。鮮烈な赤は、生命の鼓動そのもの。石を紡ぐ際にも、その一珠が放つ色彩が、持ち主の心にどのような「熱」を灯すのかを常に問い続けています。彩りが欠ければ、物語は完成しません。そんな微かなこだわりが、今の店主の色彩感覚を形作ってきたのかもしれません。
ドレッシングの海に浸かった野菜に苦笑いするような、旅先での何気ない朝。そんな日常の断片さえも、遠き地で鑑定会を続ける店主にとっては、大切な「生」の感触です。不足しているものに想いを馳せ、目の前にあるご縁に全力を注ぐ。暑さに溶けそうになりながらも、その奥にある情熱だけは、決して枯らさずに一連を繋いでいきます。
今日出会うすべての方に、鮮やかな「赤」のような情熱と癒やしを。揺るぎない覚悟とともに、最高の適合を導き出していきます。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。
この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。
こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。


この記事へのコメントはありません。