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盛岡から西へ、1,300kmの路。山形の湯と鈴鹿の肉塊、そして神戸で日常を整える日々

青く澄み渡る夏空の下、北海道「四季彩の丘」で太陽の光をいっぱいに浴びて大輪の黄色い花を咲かせるひまわり畑の風景。手前のひまわりにピントが合い、奥のひまわりが美しくぼかされています。左下には「日々の彩り 〜移ろいゆく、季節の微光〜」という文字が配置されています。

今回の旅の最北・岩手県盛岡市から始まった総延長1,300kmを超える旅は、北から西へとその舞台を確実に移しています。

山形を離れる前、どうしても立ち寄りたい場所がありました。

2年前、初めて山形を訪れた際に足を運んだものの、「臨時休業」の看板に阻まれ、涙を呑んだ百目鬼温泉です。

今回、地元の方に勧められた瞬間に記憶が蘇り、「あの日行けなかった温泉だ」と、念願かなってようやくの再訪となりました。

木製の茶色い板に力強い黒文字で「百目鬼温泉」と彫られた温泉の看板と、その下部の自動ドアや建物の一部。

泉質は非常に強く、長湯は控えたほうがいいと言われるほどの力を持っています。

湯に浸かれば、短時間であっても身体の芯から温まり、あふれ出る汗が止まりませんでした。

旅の道中で凝り固まった感覚が、その強い湯によって一気に解きほぐされていくような心地よさがありました。

■ 激しい熱量を越え、西日本へ

山形を後にし、福島、富士を経てさらに西へ向かいました。

容赦ない暑さが続く西日本の道中、とにかくスタミナをつけなければと鈴鹿に立ち寄った店主。

夕暮れ時の淡い光が広がるアスファルトの道路沿いに建つ、赤やオレンジ色の鮮やかな看板が目を引く建物の外観。「大とんてきの店」と力強い筆文字の看板が掲げられており、これから始まる長い道のりと旅の始まりを予感させる、旅の途中のワンシーンを捉えた一枚。

赤い模様が縁取られた中華風の平皿の上に、香ばしく焼き上げられ一口大に切り分けられた厚切りのとんてきが山のように高く積み上げられている。その隙間には大ぶりのニンニクの塊がゴロゴロと転がり、背後にはシャキシャキとした食感を思わせる山盛りの千切りキャベツが添えられた、圧倒的なボリューム感のある食事の様子。

選んだのは、ニンニクがゴロゴロと入った隣町・四日市名物のとんてきです。

ガツンと来る濃厚な味わいが疲弊した肉体にダイレクトに響き渡り、ここから先を走り抜くための力が全身にみなぎっていくのがわかります。

そして、日付が変わる頃、無事に神戸の地に降り立ちました。

■ 静謐な朝と、粛々と向き合う日常

鑑定会当日、朝7時頃のまだ人のいない静まり返った湊川神社へ足を運び、すっきりとした空気の中で身を整えます。

朝の澄んだ青空と柔らかな白い雲が広がる境内にて、重厚な石で造られた「湊川神社」と深く刻まれた巨大な社号標の石柱が垂直にそびえ立っている。その背後には伝統的な社殿の和風建築の屋根と、生命力に満ちた青々とした木々が美しく調和している。

深い緑の木々が両側からアーチを描くように覆う、綺麗に舗装された石畳の参道。その前方には白御影石で造られた厳かな鳥居が構えられており、神聖な領域へと足を踏み入れる緊張感と静寂に包まれた空間が広がっている。

白壁と濃い色の木組み、そして気品のある和風の屋根が組み合わさった湊川神社の御本殿の正面像。朝の穏やかな光が境内全体を優しく包み込み、訪れる者の心を静かに鎮めるような清らかな聖域の佇まい。

社殿の天井一面に、幾重にも重なり合うように隙間なく吊り下げられた無数の赤い提灯の群れ。それぞれの提灯には「楠本稲荷大神」の文字が黒々と記されており、朱色の柱や木造の建築と相まって、厳かでありながらどこか圧倒されるような幻想的な空間が広がっている。

写真には残していませんが、いつものように楠木正成公の墓所に線香をあげて、静かに手を合わせてからその場を後にしました。

初日は、ありがたいことにリピーターの皆様がほとんどを占める一日となりました。

明るい光が差し込む室内に設営された鑑定会場(神戸駅A会場)の様子。壁側の大きなホワイトボードの前に、淡い麻のクロスがかけられた長机が置かれ、その上には温かみのあるランプの灯りや、美しく整えられた天然石の数々、ノートパソコンや資料が丁寧に並べてあり、これから始まる対話への準備が整えられた空間。

2日目と3日目は、場所を元町周辺に変えて開催。

大きな観葉植物が置かれた明るい室内。ベージュのクロスがかけられた長机の上には、鑑定用の天然石や資料、ノートPCが整然と並べられ、奥の窓からは自然光が差し込む、落ち着いた雰囲気の鑑定スペース(元町B会場)の全景。

場所は変われど、目の前の人と真摯に向き合い、粛々と、しかし確固たる覚悟を持って日常の延長としてフラットに現実を整えていきます。

その積み重ねが、この神戸の地での日々を形作っています。

木目の温もりを感じるテーブルの上に置かれた、丸みのある黒い木製の器。その中には、たっぷりと溶けたトロトロのチーズが山のように盛られたミートソースパスタの山が覆い被さるように鎮座している。パスタの背後には、白い粉チーズのボトルと赤いラベルのタバスコのボトルが並んで立てられている。

山形の湯で温まり、鈴鹿の肉塊でスタミナを補給し、神戸の朝の静寂で己を鎮め、チーズまみれのパスタで胃袋を満たす。

今晩、神戸鑑定会撤収後に神戸を後にし、広島を経由後、福岡へ帰還。

6月中旬に福岡を出発して、福岡帰還までの走行距離は5,000kmを超えそうです。

福岡帰還翌日には大分へ。

店主の旅はまだまだ続きます。

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