届かなかった理想と、譲れない矜持。雨の朝に誓う「愛の十字架」への再挑戦。
──2010年3月23日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
連日の「芸術は爆発だ」という昂揚感の中で、ふと立ち止まるような朝。 昨晩の静寂の中で描き出した鮮やかなイメージを形にしようと、雨音を聴きながらワイヤーを手に取りましたが……どうにも、心と指先が一致しない。そんな、もどかしさに揺れた一日の記録です。
納得のいかないままに筆を置くのは、職人としての「真っ直ぐな心」が許しません。けれど、その葛藤さえも今の歩みの一部として、あえて書き残しておこうと思います。
■ イメージの淵で、独り格闘する
描き出そうとしたのは、アメジストとローズクォーツを纏わせた、蔦が絡まるような「愛の十字架(クロス)」。 愛情の石たちが織りなす、繊細で気品溢れる姿を思い描いていましたが、出来上がったのは、どこか重なりが調和を欠いた、言いようのない佇まいでした。
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アメジスト: 心の深淵を癒やし、真実を見抜く直感を授ける石。古来より、高ぶる感情を鎮め、内分泌系や皮膚の調和を整えるお守りとして大切にされてきました。
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ローズクォーツ: 内なる美しさを引き出し、優しさと気品を育む石。持ち主を柔らかな愛の波動で包み込み、瑞々しい若々しさを保つ手助けをしてくれます。
「昨晩、思いついた瞬間に形にしていれば……」 そんな後悔が頭をよぎるのは、雨の日の湿り気のせいでしょうか。イメージを鮮度の高いままに具現化することの難しさを、改めて噛み締めることとなりました。
■ 負けず嫌いな心が灯す、次なる火
「芸術が大不発だ」なんて自嘲気味に笑ってみせましたが、店主の心はすでに次の一手を見据えています。 納得のいかないものを、そのままにはしておけない。この「不発」という経験こそが、次なる最高の一品を生み出すための、大切な種火になるのだと信じています。
絶対にリベンジする。 この負けず嫌いな性分が、石屋としての腕を磨き、皆様へお届けする作品の純度を高めていく。 雨上がりの空に架かる虹を待つように、次こそは納得のいく「愛の光」を形にしてみせます。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。 この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。 こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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