心の波風と、一筋の甘い救い。不調の底で触れた「なごみ」の記憶。
──2009年10月17日の記録を、今の店主の視点で編み直した追記録。
大分での長期滞在も佳境に入り、心身ともに極限の状態にあったあの日。記録に綴られていたのは、絶好調と絶不調が一日おきに交互にやってくるという、激しいエネルギーのうねりの中にいた店主の姿でした。微熱や風邪の症状だけでなく、人間ゆえの憤りや、やり場のないストレスが一気に噴出した、まさに「試練」のような一日。
そんな嵐のような不調の底で、店主の心を一瞬にして凪へと導いたのは、思いがけない優しさでした。
■ 断面に詰まった、無言の励まし
差し入れられたのは、地元でも愛されている「なごみロール」。たっぷりのクリームが詰まったその一切れを口にした瞬間、張り詰めていた心の糸が、ふわりと緩んでいくのを感じました。
疲労を和らげるための「ウコンの力」が傍らに置かれているほど切羽詰まった状況の中で、届いた甘い贈り物は、単なる食べ物以上の意味を持っていました。それは、今の自分を支え、見守ってくれる人がいるという確かな手触り。
■ 恐縮と感謝の狭間で
ご来店いただけるだけで十分ありがたいはずなのに、さらに重なる皆様からの心遣い。当時の店主は、申し訳なさと感謝の板挟みになりながらも、「本気でお土産は要りません」と、不器用ながらも精一杯の誠実さを言葉にしていました。
その真っ直ぐな言葉の裏には、贈り物をいただくことへの負担を案じる優しさと、それ以上に「ただ会いに来てくれること」への純粋な喜びが隠されています。
不調の波に飲み込まれそうになっても、こうした温かな交流が、再び立ち上がるための「錨(いかり)」となってくれました。2009年のあの日、大分の地で味わったロールケーキの優しさは、今も店主の記憶の中で、折れない心を支える大切な糧となっています。
【結びの余韻】
日々のささやかな気づきが、誰かの心の灯火になりますように。 この歩みを静かに見守り、背中を押してくださる皆様の存在が、何よりの励みです。
もし、今日の言葉が心に小さく響いたなら。 こちらから、一筋の応援を届けていただければ幸いです。
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