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数字の裏側にある温度と、見えない絆に導かれて。山形での新たな歩み

深い緑に囲まれた美しい渓流の風景。苔むした岩肌を流れる清らかな水流と、木々の隙間から川面へ真っ直ぐに差し込む、まばゆく力強い木漏れ日の光が映し出されています。左下には「報せ 〜明日へ繋ぐ、大切なお報せ〜」という文字が配置されています。

一昨年、初めてこの土地に足を踏み入れたときから、店主の心の奥底にずっと残り続けている空気があります。

松岬神社の波紋を広げた手水の冷たさ。
米沢・松岬神社の境内にある手水舎。木々の隙間から神聖な光が真っ直ぐに差し込み、苔むした岩の上にしつらえられた「心洗」と彫られた重厚な石の水盤から、清らかな水が静かに滴り落ちて水面に繊細な波紋を広げている、厳かな情景。

上杉神社の境内にそびえ、冷徹なまでの視線を放つ謙信公像。
米沢・上杉神社の境内に佇む、青空を背にして力強く鎮座する謙信公の銅像。甲冑をまとい静かに刀を握るその姿は、周囲の豊かな緑と深い青空の下で、冷徹なまでの気高さと凛とした気配を放っている。

蔵王温泉の湯気の中に溶け込むような、あの深い木々の香りと、七日町・御殿堰のそばで耳にした、街の息遣いと水が交ざり合う独特の音色。
蔵王温泉の大露天風呂へと続く入り口の佇まい。名湯の看板が掲げられた趣のある木製の門の向こう側に、豊かな緑の木々と岩肌が広がり、温泉の湯気と深い木々の香りが漂ってくるような静寂に満ちた小径。 山形市内の七日町御殿堰。夕暮れの淡い青空の下、黒を基調とした和の趣ある街並みが水路に沿って続き、店頭に並ぶ温かな灯りをともした行灯風のオブジェと、水辺に置かれた木製のテーブルセットが日常から旅の情緒へと誘う風景。

それら一つひとつの光景が、まるで点と点が繋がるように店主を山形へと引き戻しました。

そして昨日から、洗練された外観の会場で、一人ひとりのクライアント様と向き合う三日間を迎えています。
新たな挑戦の舞台となる山形鑑定会の会場外観。黒と木目調の洗練されたモダンなキューブ型の建物で、白い空と青空が広がるもと、1階のガレージスペースに白い車が静かに駐車され、入り口の扉が訪れる者を待っている様子。 魂の対話に向けて準備が整えられた鑑定会の室内。温かみのある大きな木のテーブルの上にはノートパソコンや資料、名刺などが整然と並べられ、手前にはグリーンのチェアが配置され、窓の外の柔らかな光が差し込む静寂に満ちた空間。

■ 数字の裏側にある、抗いがたい引力

経営の数字という冷徹な現実だけを見れば、縁の薄いこの地での完全予約制の挑戦は、決して楽な道ではないと思います。

赤字を覚悟せざるを得ないのが、今の店主にとっての偽らざる現実。

しかし、不思議とこの土地には、それを差し引いてもなお通い続けたいと思わせる、抗いがたい引力があるのです。

この旅で、それを決定づける出来事がありました。

二年前の初訪問の際、何気なく迷い込んだ小さな神社で、「この街が好きだから、また必ず仕事でご挨拶に来ます!」と、境内の静寂の中で誰にも聞こえない声で決意表明にも似た約束をしました。

今回、コストを重視して直感的に選んだ宿にチェックインし、荷を解いてすぐ外へ出た瞬間、店主はその場に立ち尽くしました。

玄関を出てすぐ目の前。

二年前、確かに手を合わせたあの神社が、ホテルの真向かいに、あの日のままそこに在ったのです。
二年前の約束の地である、宿のすぐ目の前に佇む静かな神社の境内。使い込まれた石造りの鳥居が堂々とそびえ、奥に見える社殿の木造の扉や提灯、境内の砂利道が夕暮れの柔らかな光に包まれて奇跡的な再会の気配を漂わせている様子。

奇遇だとか、偶然だとか、そんな言葉では片付けられない何かが、この土地と店主を繋ぎとめています。

■ 予定を変更してでも、根を下ろしていく

2004年に始まり、最も長く繋がっている活動の原点である大分。 

2018年から手探りで始め、気づけば「地元よりも地元感」が深まっていった盛岡。

それらに限らず、名古屋や広島など長く鑑定会を開催しているどの土地も、初めて訪れた瞬間にこの肌で感じた「空気感」が決定打となっています。

今の山形も、間違いなくその系譜にある。

だからこそ、当初考えていた秋田との二年ごとの交互開催という保険のような選択は、もはや意味をなさないのではないかと思うのです。

予定を再度変更してでも「年一回開催」へと舵を切り、この土地にしっかりと根を下ろしていくべきなのだと、確信が胸の底から湧き上がっています。

■ すべての縁を、大切に紡いでいく

道の駅では丸ごと買えず諦めたものの、スーパーで運良く手に入れた尾花沢のスイカ。
旅の途中で手に入れた尾花沢の完熟したスイカ。透明な容器の中に、鮮やかな真紅の果肉が瑞々しいキューブ状にカットされてゴロゴロと盛られており、夏の日差しを思わせる艶やかな赤さと瑞々しさが際立つカット。

近年まれにみるほどドハマりしている山形名物「冷たい肉そば 」の、喉越しのよい滋味深さ。
山形の食文化を深く味わい尽くす食べ歩き10店舗目となった、器いっぱいに盛られた冷たい肉そば。歯ごたえのある冷たい蕎麦の上に、旨味の凝縮された親鶏のスライス肉と、中央にこんもりと盛られた瑞々しい刻みネギが美しく映える一杯。

数字の裏側にある温度、そして目に見えない巡り合わせに導かれるようにして始まった山形での歩み。
旅の余韻を残すJR山形駅の夕景。夕暮れの青く染まる空を背景に、高くそびえる高層ビルと駅舎の白い壁面、そして連絡通路に灯る温かな電球の明かりが、静けさと確かな未来への決意を感じさせる佇まい。

ここから生まれるすべての縁を、店主はこれからも大切に、一歩ずつ紡いでいきたいと思います。

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